日本語ではよく使われる言葉をロシア語でなんと表現すればいいのか分からず困った経験がありませんか?
語学って何が難しいかというと、二つの違う言語が100%一致しないことです。
日本語にある単語をそのままロシア語に直訳できなかったり、ロシア語の単語は日本語になかったりしますね。違う国、違う文化の人たちは考え方も違って、そもそもその言語にその概念がなかったりします。
私も実は日本在住歴が長くて、日本語で使い慣れた単語や表現をロシア語になかったりしますので、そのまま訳せたらいいのに!ロシア語にもその単語があったらいいのに!(逆も)とよく思うことがあります。
今回は下記の日本語の便利な表現をロシア語で何といえばいいのか、それに近いフレーズをご紹介します!
- すごい!
- しょうがない
- もったいない
- お久しぶり!
- なつかしい
- 頑張って!
- どんまい!
「言いたい時に必要な単語が出てこない!」と困らないように、覚えておきましょう!
すごい!はロシア語でなんというの?
すごい!に対して実はロシア語では無数の表現がありますが、一番よく会話で出てくる単語は次の5つ:
Круто!
Классно!
Здорово!
Прикольно!
Супер!
例えば、このシチュエーション:
Сколько у тебя зарплата? – 200 тысяч. – Ого! Круто!
- 給料はいくら?―20万。―ええ!すごい! (ロシアでは20万ルーブルの給料なら結構すごいよ!)
他には、めっちゃ綺麗な景色を見て「すごい!」と感動する場合、ロシア語では「Классно!」とか「Здорово!」とか「Супер!」を言います。
ちなみに、もうご存知かもしれないですが、念のために英語の相当する表現もご紹介しますね。英語とロシア語と日本語を照らし合わせてよりよく覚えられるのではないかと思います。
英語での「すごい!」は「Cool! Wow! Amazing!」と言いますね。
しょうがないはロシア語では?
「しょうがない」も日常生活の中でよく思うことがありますので、ロシア語でも覚えておくと便利ですね。
ロシア語でいくつかのそれっぽいフレーズがあります。
Ничего не поделаешь. ( = Ничего не поделать)
- これは日本語の「しょうがない」に一番近くて、文字通り「どうしようもない」です。
Такова жизнь.
- 人生はそんなもんだ。
Бывает.
- こんなこともあるよ。
もったいない!はロシア語では?
「もったいない!」って日々思うことがありますよね。ロシアに旅行に行ったらきっといろんな場面でそういう気持ちになるでしょう。
では、「もったいない」ってロシア語に何と訳せばいいのかな?
それっぽい表現が2つあります!
「Зря」と「Жалко, (что) 」です。
そのどちらも「もったいない」とか「残念」という意味があり、同じ文章を少し言い回したらどちらも使えます。
さて、それぞれの使い方や例文をご紹介します:
Зря ты не пошёл с нами в кино. Очень прикольный был фильм.
Жалко, что ты не пошёл с нами в кино.
- うちらと一緒に映画に行かなくて残念(もったいない)。めっちゃ面白い映画だったよ。
Зря ты столько времени сидишь в телефоне. Лучше бы в спортзал сходил.
Жалко, что ты столько времени сидишь в телефоне.
- こんなに携帯ばっかりいじって時間がもったいない(残念)。それよりジムでも行ったほうがいいよ。(こんなに携帯いじりに時間をかけてもったいない)
Зря ты выкинул вчерашний суп, я бы доел.
Жалко, что ты выкинул вчерашний суп.
- 昨日のスープを捨ててしまって、もったいない。あれば俺が食べたのに。
Жалко время терять, пойдём первыми.
Зря время теряем, пойдём первыми.
- 時間がもったいないから先に行こう。
少し余談だけど、「お金」と「時間」がもったいないというフレーズに関していえば、ロシア語ではこういう表現を使うのが一般的:
Пустая трата времени.
- お金の無駄。
Пустая трата денег.
- 時間の無駄。
これは、日本語でとっちかというと「時間・お金の無駄」に近い表現ですが、「お金・時間がもったいない」としても使えます。
同じ「もったいない」でもロシア語の言い回しがいくつもありますので、具体例で使い方を見ていきましょう! 自分にとって使いやすそうな表現、わかりやすい表現を一つでも覚えておきましょうね。
例えば、この日本語のフレーズ:
- 毎月のマニキュアに1万円を使うのはお金がもったいない。
ロシア語に訳すには次の3パターンがあります:
1. Зря ты каждый месяц тратишь 10 тысяч йен на маникюр.(相手ありきのフレーズ)
2. Жалко, что ты каждый месяц тратишь 10 тысяч йен на маникюр. (相手ありきのフレーズ)
3. Каждый месяц тратить 10 тысяч йен на маникюр – это пустая трата денег.(一般論のフレーズ)
久しぶり!はロシア語ではなんと言うの?
久しぶりに会った人にはよく使いますよね!
ロシア語でももちろん同じシチュエーションで使う表現があります。
Давно не виделись!
- 長い間会ってないよね!
Сколько лет, сколько зим!
- 何年も会ってないよね!(このロシア語の表現は必ずしも「何年」に限らず、数ヶ月でもそういう表現することあります)。
ちなみに、「年、歳」のロシア語「лет」とは、「夏」=「лето」から由来しているとは知ってましたか?
一年に夏だって1回しかないから、ロシア人は歳を数える時に「夏」を数えるんです。でも実はそんなことを全く意識せずに「Мне 20 лет」とか言います。(自分は20歳なので、20回の夏を過ごしたとは意識していません 笑)
そういえば、英語で「久しぶり」ってなんでしたっけ?
For example:
“Long time no see”
“It’s been a long time”
“I haven’t seen you for ages”
という感じです。
懐かしいはロシア語ではなんというの?
これも日本語ではよく使いますが、ロシア語だとなんというのか困る経験がありますよね。
実は「なつかしい」そのものの直訳のロシア語がないのです、、、
私も日本に来るまで「懐かしい」という単語を人生で使ったことありません。
ロシア人が「懐かしい」という概念すらないというわけではないですが、それ相当の単語がないのです。
日本語の「懐かしい」という単語を学んでから「なんと便利な単語!」って思いました。歳を取れば取るほど懐かしいと思うエピソードも増える一方ですね!
なので、なんとかして「懐かしい」という気持ちをロシア語でも伝えたい!という方のためにそれに近い表現をご紹介します。
例えば、久しぶりに会った友達と学生ころの昔話をする時に「なつかしい」と言いたい時に:
У нас столько воспоминаний!
- 我々は思い出がたくさんあるね!我々は思い出がいっぱい!
Хорошие (прикольные) были времена.
- いい時代だったね。あのころ楽しかったね。
Старые добрые времена.
- 古き良き時代だね。
Как здорово тогда было!
- あのころめっちゃ楽しかったね。
ちなみに、英語にも実は「なつかしい」というピッタリの単語がなくて、別の言い回しを使わないといけない。例えば:
For example: “That Hokkaido ski trip! I miss those days.
(あの北海道のスキー旅行ね。懐かしいね。)
頑張って!はロシア語でなんというの?
「頑張って」も実はロシア語に直訳できない日本語の一つです。日本語では「ありがとう」と「ごめん」の次ぐらいよく使われることばなので使いたい場面が多々ありますね。
ですが、ロシア語でこれといった相当するフレーズがなくて、シチュエーションによって使い方が違います。
大事なイベントの前に励ましたい時:
Удачи! (普通に英語のGood Luck!みたい)
Ни пуха ни пера!
- 直訳:毛も羽も手に入らないように!(英語のBreak a leg!に相当する表現)
悲しんでいる人に元気を与えたい時
Веселее!
Не грусти!
Всё будет хорошо!
- 元気を出して、くよくよしないで という感じです。
今の辛い状況を頑張抜く必要があるとき
Держись! (英語の Hang in there!に近い)
- 持ちこたえて! 踏みとどまって!
Не сдавайся!
諦めないで!
何かをトライしようとしている人へ
Давай! Вперёд! (英語のGo for it!に近い)
- やってみて!ゴー!
ちなみに、「頑張る」=努力する という意味でロシア語では「стараться」という動詞がありますか、実際にその命令形の「Старайся!」を単独で「頑張って!」という意味で使うことがないです。
強いていえば、「もう少し頑張ってみて」みたいなニュアンスで「Ещё немножко постарайся!」よいうのがあるが、それは諦めそうな人に「あとちょっと」と続けてほしい時に言います。
まとめ
とっさに言いたくなるこのようなフレーズはロシア語では何というんだろうと
思うことがありますよね。
今回ご紹介したロシア語表現をメモっておけば言いたかった時にちゃんと思いが伝わったら幸せです!
他にも「ロシア語でなんというか分からず困った」という経験があれば、ぜひコメントでシェアして!
こういうフレーズもロシア語でなんというの?と知りたいのがあれば、遠慮せずにコメントを!
もっともっとロシア語の日常会話に特有な表現を知りたい方は、ぜひこちらのスラングについての記事もチェックしてね。
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